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[BOOKデータベースより]
人はいつ、自分について物語ることを始めるのか。バイオグラフィーの構造を多角的に検証することを通じて、「自分を愛し、語ることを強いられる現代」の一歩先に進む。「自分語り」の系譜学。
バイオグラフィーの哲学とは何か―その立ち位置とコンセプト
この愛すべき「私」という制度―世界に一つだけの花の就職活動
告白する「私」―アウグスティヌスと告解の伝統
自己愛、あるいは「私らしさ」の発明/見―ルソーという自然(1)
「私らしさ」の適量―ルソーという自然(2)
悲しめない「私」―フロイト・メランコリー・他者への愛
愛の葬送、そしてその再生―昇華・転移・言語行為
告白の(暴)力(1)―苦しみを共有することの苦しみ
告白の(暴)力(2)―苦しみは誰のもの?
家族愛の神話に抗して―野坂昭如の様々なる「私」(1)
覗く者・除かれる者―野坂昭如の様々なる「私」(2)
「私」を捧げよ―愛国心・民族主義・バイオグラフィー
よき代弁者とは…―灰色の