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[BOOKデータベースより]
教員が現場から伝えたい、「分ける教育」のリアルと違和感。
第1章 特別支援学級での関わりから考える(身近にある偏見;普通と特別の間 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 特別支援学校での関わりから考える(問題にすることができない程大きな問題;視点を変えることができるか?―先入観の囚人としての教師 ほか)
第3章 学校組織・社会との関わりから考える(「伝える」とはどういうことか;言葉がつくる「障がい」―境界線の子どもたち ほか)
第4章 コーディネーターの視点から考える(悲しきコーディネーター;幼稚園・保育園について思うこと ほか)
第5章 「関係性の中で生きていく」ということについて考える(子育てについて考える;性教育から考える ほか)
知的障害特別支援学校・学級担任、特別支援教育コーディネーター等を務める中で、「できる」「できない」のモノサシだけでははかりきれない、何か違うモノサシがある、と感じた著者が、特別支援教育への疑問・違和感を提示する。特別支援学校・学級の児童の作品を展示した「しょうがい じどう せいと さくひんてん」で、その看板を見た生徒から「先生、ぼくら、しょうがいじなん?」と問われる。
特別な場で特別な支援を提供する特別支援教育全盛の中、教育が抱える矛盾を照射し、著者自身の揺らぎも正直に発露する。
2019年度からの教職課程で「特別支援教育総論」*の単位取得必須化をむかえるいま、現場のリアルから「分ける教育」を問い直す。
*授業科目名称は各大学によって違います(文部科学省の「教育職員免許法・同施行規則の改正及び教職課程コアカリキュラムについて」では、「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解(1単位以上修得)」と明記されています)。