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[BOOKデータベースより]
恩の概念、義理の概念、恥の文化と罪の文化…ほか、「菊と刀」からはじまる、日本文化論の旅物語。
序章 二つの主題
[日販商品データベースより]第1章 課題と方法
第2章 戦争の文化人類学
第3章 氏族社会の構造と本質
第4章 近代国家の形成
第5章 恩の概念
第6章 報恩の種類と論理
第7章 義理の概念
第8章 名誉と不名誉
第9章 快楽と倫理
第10章 恥の文化と罪の文化
第11章 自我論
第12章 育児と文化
第13章 戦後日本の社会変動
終章 二つの補遺
「菊と刀」からはじまる、日本文化論の旅物語。
日本文化なるものを、私たちはどうやって知ろうか。
私たちが自分で日本文化を見られるような、そんな鏡のようなものはない。
なれば、他者の眼に映る日本文化を手がかりとするほかない。
ルース・ベネディクトはかつて「耽美主義の菊、軍国主義の刀」という、相反する二重のイメージを日本文化に重ね合わせた。
ベネディクトが捉えたこのイメージは、今なお私たちに多くの示唆を与えてくれる。
「菊と刀」の綿密な批評を出発点とし、様々な視野から日本文化なるものの本質を捉える本書は、半世紀以上にわたって日本文化研究に潜心熟慮してきた著者による「日本文化論」の集大成の書である。