夏目漱石の明治

自由民権運動と「大逆」事件を中心にして

風詠社 星雲社
小宮洋　

• 価格: 1,870円（本体1,700円＋税）
• 発行年月: 2018年10月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784434252709

内容情報

[BOOKデータベースより]

自由民権運動と明治天皇に対する思い、『こゝろ』という作品で世に問いかけたこと、病床で起きた「大逆」事件に触れなかった理由、文学博士号の学位を拒んだ意味…。漱石が生きた明治を振り返り、彼の心の中にあった願いを見つめる。

第１章　明治十四年の夏目漱石（実母の死、鳴動する時代；自由民権運動のただ中で　ほか）
第２章　漱石と『こゝろ』の世界（“「奥さん」‐と‐共に‐生きる”の衝撃；「御嬢さん」ではなく「静」として　ほか）
第３章　明治四十三年の夏目漱石（修善寺の大患と「大逆」事件；啄木―テロリストの悲しき心　ほか）
第４章　たたかう夏目漱石（博士の学位を頂きたくないのであります；漱石は「王」に屈服したか　ほか）