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[BOOKデータベースより]
たとえば“牛乳を注ぐ女”。召使いが牛乳を器に注ぐという、ありふれた日常のひとコマを描いた絵だ。作者であるフェルメールにいたっては、どんな顔をしていたのかもわかっていない。なのに、なぜこんなにも惹かれるのか。その秘密を解き明かす!
1 あの名画をキーワードから読みとく―見どころや謎など、厳選の12作品を解説(“牛乳を注ぐ女”;“手紙を書く婦人と召使い” ほか)
2 画面に隠されたトリックに驚く―技法やモチーフに込められた意味とは(遠近法1―カンヴァスに残るピンの跡が示すもの;遠近法2―セオリーからあえて逸脱したわけ ほか)
3 謎多き画家の素顔をのぞき見る―活躍した時代の背景から結婚生活、金銭事情まで(フェルメールが活躍した17世紀のオランダとは;じつは“極狭”だった生活エリア ほか)
4 フェルメール作品を襲った事件にせまる―真作論争、盗難、贋作騒ぎ…事実は小説より奇なり(今後、幻の作品が“発見”される可能性は?;真作?非真作?いまだに論争が結着しないわけ ほか)