- 富山は日本のスウェーデン
-
変革する保守王国の謎を解く
集英社新書 0944 A
- 価格
- 902円(本体820円+税)
- 発行年月
- 2018年08月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784087210446
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[BOOKデータベースより]
富山県は県民総生産が全国三一位の小さな自治体だが、一人当たりの所得では六位、勤労者世帯の実収入では四位に浮上する。背景にあるのは、ワークシェアリング的な雇用環境と女性が働きやすい仕組みだ。さらに、公教育への高い信頼、独居老人の少なさなど、まるでリベラルの理想が実現しているかのようだ。しかし、北陸は個人よりも共同体の秩序を重視する保守的な土地柄とされる。富山も例外ではない。つまり、保守王国の中から「日本的な北欧型社会」に向けた大きなうねりが起きているのだ。一〇年間にわたって富山でのフィールドワークを続けてきた財政学者が問う、左右の思想を架橋する一冊。
序章 保守と革新、右と左を超えていくために
[日販商品データベースより]第1章 富山の「ゆたかさ」はどこから来るのか
第2章 どのように富山県の「ゆたかさ」は形づくられたのか?
第3章 家族のように支え合い、地域で学び、生きていく
第4章 危機を乗り越えるために「富山らしさ」を考える
終章 富山から透視する「歴史を動かす地域の力」
待機児童ゼロ、結婚した女性の離職率の低さ、貧困の少なさ、公教育の水準の高さ……日本型「北欧社会」が保守王国で生まれていた!富山県は県民総生産が全国30位の小自治体だが、一人当たりの所得では6位に浮上する。その背景にあるのは、ワークシェアリング的な雇用環境と女性が働きやすい仕組みだ。さらに、公教育への高い信頼や独居老人の少なさなど、様々な指標からはリベラルの理想が実現しているかのようだ。しかし、北陸は個人よりも共同体の秩序を重視する保守的な土地柄とされ、富山も例外ではない。つまり、保守王国の中で「日本ならではの福祉社会」に向けたうねりが起きているだ。
10年間にわたって富山県でのフィールドワークを続けてきた財政学者が問う、左右を架橋する一冊。【リベラルに今、欠けているものは何か?】リベラルの議論がどうしてもうわすべりな感じがしてしかたないのは、日本社会の根底にある土台、風土や慣習のようなものと、そのうえに据えられる政策が
うまく?みあっていないからではないか、僕はずっとそう思ってきた。
(中略)
保守的な社会の土台を見つめ、その何が機能不全となり、何が生き残っているのかを見きわめる。そしてその土台にしっかりと根を張れるような、まさに地に足の着いた政策をリベラルは考える責任がある。
(本文188ページより抜粋)