[BOOKデータベースより]
「リベラルは差別的である」「支那は差別語ではない」―欺瞞的な平和、偽善的な人権主義、衆愚社会に警告を発する“正鵠を射た”暴言集。
第1部 ポピュリズムを超えて(「利便性」の「無遠慮」;小俣方元博士を潰すな;白人系大統領オバマ ほか)
第2部 俗論を疑え(文革で新聞が混乱;季違いじゃから;大学に通う生徒たち ほか)
第3部 狂暴なる言論(歴史と忘却;言葉は正しく使おうね;悪霊と人権教育 ほか)
自称知識人の無知・無教養を白日に晒す
”もっとも危険な論客”による11年ぶりの新作評論集。衆愚社会と化したこの国の、歪んだ言論状況を毒味たっぷりにあぶり出す。
たとえば、「支那」が禁止用語とされていることに、「差別語ではない」と反論。「日本人が『支那』と呼ぶのが差別なら、なぜ中国は欧米の『China』に抗議しないのか」と疑問を呈す。
〈イギリスでもポルトガルでもChinaは一貫して蔑視の文脈で使われ、支那侵略はほんの二十年前まで一世紀半も続いたのだ。支那はこうした蔑視に一度として抗議したことはない。その一方で、日本にのみ「支那」使用を禁ずる。理由は、欧米崇拝と日本を含むアジア蔑視だ。最も恥ずべき差別意識がここにある。 そして、日本人の卑屈さ。世界中で差別者が被差別者に謝罪した例は、残念ながら多くない。しかし、差別されている方が差別している方に謝罪している例は、日本以外に一つもない。「差別されてごめんなさい」という異常な言語空間が形成されている。〉
自称知識人の無知・無教養が、いま白日に晒される。
【編集担当からのおすすめ情報】
週刊ポストの連載コラムに大幅加筆修正した、待望の新作評論集です。新聞記事やベストセラー、時事評論などに隠された、自称知識人たちの無知・無教養ぶりを徹底的にあぶり出します。その切れ味はますます鋭く、新聞や雑誌に登場する「毒舌評論家」たちがいかに手ぬるいかがよく分かると思います。
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