ちるとしふと

新鋭短歌シリーズ　３９

書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
千原こはぎ　

• 価格: 1,870円（本体1,700円＋税）
• 発行年月: 2018年04月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784863853102

内容情報

[BOOKデータベースより]

１（２番線ホーム；それはさておき；Ｃｔｒｌ＋Ｚ；かんたんだから；触れないドア　ほか）
２（ジャムの壜；しゅわり；星のピアス；傘を持つ；おかしな名前　ほか）

[日販商品データベースより]

歌のひとつひとつが静かな雨のように降り注ぎ、鼻の奥がつんとしました

恋をした、恋をしている、恋をなくした

あなたに読んでほしいのです

（谷川史子）



それはやっぱりすきなのですか

〈チルトシフト〉が生み出すおもちゃめいた世界

そこにリアルな恋心が溢れている

（加藤治郎）



【5首】

存在をときどき確かめたくなって深夜ひとりで立つ自動ドア

すべてから置き去りにされているような心地してたぶんありふれている

すきすぎてきらいになるとかありますかそれはやっぱりすきなのですか

距離を置く作戦実行中ですが月がきれいで話がしたい

おしまいはいつも「じゃあね」と言うきみに「またね」と返す祈りのように