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[BOOKデータベースより]
性欲と文学、陵辱される女たち。19世紀のポー、ホーソーン、メルヴィルから、第二次大戦後のカポーティ、サリンジャーにいたる、アメリカ文学史において太文字で特筆される男性作家たち。彼らは、その作品中で女性登場人物にどのような視線を向け、そして彼女たちをどのように描いてきたのか。視線と欲望、女性のセクシャリティ、身体性といった観点から数々のアメリカ小説を読み直し、男性作家たちが(そして同時代の読者もまた)内面化していた、男性性に基づいた価値観を、そしてその変遷をあとづける。
第1部 欲望の誕生―覗かれる身体(都市の欲望―ポーの推理小説と覗き見の視線;さらし台と個室の狭間で―ホーソーンとメタフィクションの試み;語り手はなぜ語ったか―閉じ込められる「バートルビー」;覗き返す視線―ジェイムズの国際状況小説と都市)
第2部 陵辱される女たち―欲望する身体(性欲の詩学―殺害されるポーの女性たち;敷居に立つヘスター・プリン―『緋文字』における性欲の感染;欲望の荒野―トウェインのレイプ願望;麻痺、マゾヒズム、人種―『マクティーグ』における痛みの認識論;素脚を見せるブレット・アシュリー―矛盾する欲望と『日はまた昇る』;音のない炎―欲望の象徴としての『サンクチュアリ』;近親相姦の時代―『夜はやさし』の欲望を読む;創造と陵辱1―『誰がために鐘は鳴る』における性的搾取の戦略)
第3部 見られる男たち―内なる他者としての身体(創造と陵辱2―『河を渡って木立の中へ』における性的搾取の戦略;異形の身体―サリンジャー作品に見られる身体へのまなざし;冷戦下のカメレオン―トルーマン・カポーティの同化の戦略;ポーの見たサイボーグの夢)