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[BOOKデータベースより]
沖縄が「基地の島」になったのは、日米両国の思惑によって「無憲法の島」に追いやられたからだ。その歴史と論理を、憲法と外交史の双方向から解き明かす。
第1章 国籍を奪われた沖縄(日本国憲法上の「国民」とは?;日本の主権と沖縄;代表権・選挙権を奪われた沖縄)
[日販商品データベースより]第2章 講和条約第三条と安保条約―「犠牲の要石」としての沖縄(講和条約第三条の成立過程;アメリカの太平洋安保構想;ANZUS・米比・日米、そして「琉球」の米軍)
第3章 「三条失効」論(先例としての「奄美返還」;三条をめぐる国会論戦;国連加盟と岸訪米)
第4章 沖縄の法的地位と「植民地」問題(翻弄される沖縄;国連決議と三条の「死文」化;「政府統一見解」と沖縄返還)
終章 「閉塞状態」の打破に向けて(沖縄から問われる日本の近代;「共通敵」なき時代の沖縄)
「本土」の安全は、歴史的に沖縄の犠牲のうえに成り立ってきた。しかし今や、沖縄で抗議の声があがると、本土の一部からはヘイトの罵声まで飛ぶほど、沖縄の戦後史についての無知と無視は深まっている。
東アジアの緊張が高まるなかで、米軍は沖縄の陸、海、空を、わが者顔で動きまわっている。沖縄が「基地の島」になったのは、戦後、日米両国の思惑によって「無憲法の島」に追いやられたからだとすれば、わたしたちは今、本土の視点から、沖縄の現状をどう捉えなおすべきか。
憲法と外交史の専門家が協力し、これまで検証されなかった膨大な国会議事録や行政文書、外交文書を渉猟して、この「軍事植民地」が生み出された経緯と、日米両国がそれぞれ依拠してきた論理を解き明かす。
終章では、米中の狭間で翻弄される東アジアの国々が、沖縄を軸に、軍縮にむけた提携関係を構築するという新たな見取り図を提示した。