- 漱石の書斎
-
外国文学へのまなざし共鳴する孤独
慶應義塾大学出版会
飛ヶ谷美穂子
- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2017年12月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784766424904

この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
-
花鳥の使
-
尼ヶア彬
価格:3,520円(本体3,200円+税)
【2023年03月発売】
-
新美南吉の詩と童話
-
谷悦子
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2023年07月発売】
-
〈女流〉放談
-
イルメラ・日地谷・キルシュネライト
価格:3,190円(本体2,900円+税)
【2018年12月発売】
ユーザーレビュー
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。

[BOOKデータベースより]
漱石作品のなかには、謎の外国語、そして外国作品の引用句がちりばめられている。漱石はどのように外国語の本を読み、作品のなかに取り込んでいったのか。ピーコック、ブラウニング、シェンキェヴィチ、ウィリアム・シャープなど、遺された蔵書を手がかりにして作品を読み解いていくと、絶望的な“孤独”という、漱石の“現代性”が見えてくる。
第1章 漱石文庫をたずねて―蔵書は語る
[日販商品データベースより]第2章 英学から英文学へ―漱石の修業時代
第3章 奇人たちの饗宴―『吾輩は猫である』とピーコックの“談話小説”
第4章 ロンドンの異邦人たち―漱石・カーライル・シャープ
第5章 江藤淳『漱石とアーサー王伝説』の虚構と真実―死者を愛し続ける男の物語
第6章 『三四郎』とブラウニング―「ストレイシープ」と「ダーターフアブラ」をめぐって
第7章 “趣味の審判者”の系譜―ペトロニウスから代助まで
第8章 『行人』とヴァルター・カレ―共鳴する孤独
漱石はいかにして外国文学を読み、
傑作をうみだしていったのか?
▼漱石作品のなかには、謎の外国語、そして外国作品の引用句がちりばめられている。本書では、遺された蔵書をたんねんに調べ上げることで、それらの出所を突き止め、漱石がどのように外国語の本を読み、作品のなかに取り込んでいったのかを明らかにする。
▼とりわけ、ピーコック、ブラウニング、シェンキェヴィチ、ウィリアム・シャープなどの典拠を手がかりに漱石作品を読み解き、〈東洋と西洋〉、〈影響と受容〉という二項対立を超えた、その〈現代性〉――近代人の絶望的な〈孤独〉の所以――をさぐりあてていく。