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[BOOKデータベースより]
天安門から近代中国へ。元中国共産党の亡命者と日本陸軍中将の長女の間に生まれたノンフィクション作家の半生と日中百年の群像。
1 日中のはざまで
[日販商品データベースより]2 起点としての「天安門」
3 “歴史ノンフィクション”という方法
みな懸命に生きた百年に捧げる
「私の目の前にあるのは依然として暗黒であり、少々疲労し、少々げんなりし、これからも創作を続けられるかどうか、なお未知数です」
1927年、魯迅はある書簡でこう吐露したが、この〈暗黒〉は決して過去のものではない。日中両国のこの百年は、「反日」と「嫌中」で黒く塗りつぶされている。
本書は、元中国共産党員の亡命者と日本陸軍中将の長女の間に生まれたノンフィクション作家、譚〓美の半生を焦点に、日中百年の群像に迫る試みである。
著者のノンフィクション作家としての出発点には、天安門事件が大きく横たわっている。柴玲やウアルカイシといった革命の英雄たちとの出会い、その栄光と挫折に寄り添うことで、魯迅の〈暗黒〉が作家の前にも立ち現れる。
「近代中国への旅」は、この〈暗黒〉を払う旅である。「志あれば、事は成る」と人々に希望を与え続けた孫文、文革の混乱をそれでも生き抜いた王光美、そして革命家、政治家として日中の懸け橋となった父譚覚真。嵐のような時代でも強靭な意志を貫いて生きた先人を見出し、共感すること。ここに〈歴史ノンフィクション〉の真骨頂がある。