- 孤狼の血
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- 価格
- 836円(本体760円+税)
- 発行年月
- 2017年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041049549
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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北区の太
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傑作ハードボイルドピカレスク
面白かった。刑事ものは、佐々木譲氏や誉田哲也氏のものが有名だが、この作者のものは別格。面白かった。刑事ものというより、ヤクザものに分類した方が良いのかもしれない。東映の「仁義なき戦い」を彷彿とさせる展開。やはり刑事ものではなくヤクザものだな。そしてハードボイルド小説では考えられないラスト(ネタバレになるから書かないけど。)これを書いた作者が40代女性というのも驚き。最後に年譜が記載されているが、これも往年の名画「アメリカングラフィティ」や「アニマルハウス」を彷彿させる。この作者は映画・映像を意識しながら小説を書いているのではないかと思わせてくれる。とにかく、文句なく面白い、一気読み必至。こんな小説は久しぶり、堪能した。
[BOOKデータベースより]
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。
[日販商品データベースより]常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。
緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。いやあ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。
――黒川博行氏(作家)
日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。
――茶木則雄氏(書評家)
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。