- 雪の香り
-
- 価格
- 968円(本体880円+税)
- 発行年月
- 2017年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167909017
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
北区の太
-
独特
2つの意味で独特。1つは10年前と2年前の様子を時系列を合わせ交互に描いていること。登場人物はほぼ一緒なので、時々、「あれ、これはどっちの時代の話だっけ?」となってしまう。ある意味、読み辛さはあるのだが、これはこれで作者の狙いなのではないかと思う。2つめは、登場人物2人の会話。関西弁で描かれている点を差し引いても内容が漫才のかけあいそのもの。この会話だけでも結構楽しめる。この本は、ジャンルとしては恋愛小説に分類されるのだと思うが、女性側登場人物のあまりにもハチャメチャな性格ゆえにどうしても現実味に欠け、魅力的に思えなかったのだが、末尾の解説で、この女性登場人物を「満島ひかり」と評していてそれに納得、人物像が具体性を持つといきなり魅力的に思えるのは不思議。面白かった。
[BOOKデータベースより]
学生時代、冬の日に出会った恋人・雪乃。12年前に姿を消した彼女を、いま警察が追っている。新聞記者になった私は密かに調査を開始した。彼女は何をしたのか。なぜ姿を消したのか。京都の四季を背景に描かれる若き日の恋と、隠された秘密をめぐる現在の日々。『罪の声』の著者が贈る純愛ミステリーの傑作!