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[BOOKデータベースより]
大伴家持(七一八頃〜七八五)は、天平文化を代表する歌人であり、『万葉集』の編纂にも関わったとされる。橘奈良麻呂の変など、数多くの政争が渦巻く時代を官人として生き、さまざまな美しい景色や多くの親しい人々との思い出を歌に込めた。その歩みを追うと、時代に翻弄されながら、名門一族を背負った素顔が浮かび上がる。本書は、残された資料と各所で詠んだ歌から、謎の多い彼の全生涯を描き出す。
序章 大伴家の人びと
第1章 家持の誕生と成長期
第2章 待望の宮廷生活―内舎人・宮内少輔の時代
第3章 すめ神の立山―越中守時代(1)
第4章 藤浪の水海―越中守時代(2)
第5章 越中国を離れる―少納言の時代
第6章 進路と別れの決断―兵部少輔・大輔・右中弁の時代
第7章 吉事への願望―因幡守から伊勢守への時代
第8章 栄達の時代―参議・中納言への道
結章 大伴家持と万葉集