- カニバリズム論
-
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2017年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784480098023
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 人は、なぜ他人を許せないのか? 新版
-
価格:990円(本体900円+税)
【2024年06月発売】
- 画家とモデル 文庫版
-
価格:990円(本体900円+税)
【2023年03月発売】
- 中野京子の西洋奇譚 新版
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2023年04月発売】
- 運命の絵 なぜ、ままならない
-
価格:880円(本体800円+税)
【2023年06月発売】
- 秩序崩壊 21世紀という困難な時代
-
価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2025年04月発売】
[BOOKデータベースより]
カニバリズム(人肉嗜食)は人類の根源的タブーのように思われながら、実のところその痕跡は古来より無数に残されてきた。著者の専門は中国でありながら、古今東西の記録・小説を博捜し、ときに舌鋒鋭く、ときに諧謔と皮肉をもってカニバリズムを縦横無尽に論じる。人間の薄っぺらな皮膚を両手で思い切りめくり上げ、曝し、目を背けたくなるようなものを直視することで、「近代合理主義精神」なるものの虚構を暴き、「良識」を高らかに嗤いとばす。人肉嗜食、纏足、宦官…。血の滴るテーマで人間の真実に迫る異色の作品。
1(カニバリズム論―その文学的系譜;迷宮としての人間―革命・悪・エロス;“食”の逆説―開高健氏「最後の晩餐」をめぐって;中国人における血の観念)
2(魔術における中国―仏陀とユートピア;中国残酷物語―マゾヒズムの文化史;虚構と遊戯―中国人の性格について)
3(王国維とその死について―一つの三島由紀夫論のために;恐怖の本質―アンドレーエフ「血笑記」と魯迅「狂人日記」)