[BOOKデータベースより]
病に伏した子規は目に映る景色で五感を鍛え、最期まで句や歌を作り続けた。幕末の松山から東京まで足跡を丹念に辿り、日常生活の中での姿を描き出す新しい正岡子規伝。
松山の人―慶応三年〜明治十六年
東京転々―明治十六〜十九年
神田界隈―明治二十年
向島月香楼―明治二十一年
本郷常盤会寄宿舎―明治二十二年
ベースボールとつくし採り―明治二十三年
菅笠の旅―明治二十四年
谷中天王寺町二十一番地―明治二十五年
下谷区上根岸八十八番地―明治二十五年
神田雉子町・日本新聞社―明治二十六年〔ほか〕
子規を読むことは、五感の解放である――。生誕150年のいま読むべき力作評伝。三十代前半で病に伏した正岡子規にとって、目に映る景色は根岸の小さな家の、わずか二十坪の小園だけだった。動くことのできない子規は、花の色や匂い、風の動きや雨音などで五感を極限まで鍛え、最期まで句や歌を作り続けた。幕末の松山から明治の東京まで足跡を丹念に辿り、日常の暮らしの中での姿を浮かび上がらせた新しい子規伝。
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子規を読むことは、五感の解放である──。正岡子規の足跡を丹念に辿り、明治の東京での暮らしを詳細に浮かび上がらせた力作評伝。