- 逆転
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- 価格
- 748円(本体680円+税)
- 発行年月
- 2017年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087455748
[BOOKデータベースより]
石出は、殺人の罪を償って13年ぶりに出所。真面目に仕事を始めた矢先、石出の部屋で、祖母の介護担当だった女性が殺される。石出は容疑を否認するが、情況は不利。鶴見弁護士は、彼の無実を信じて調査を開始する。出所直後に山中温泉を訪ねている事実を知り、行動をたどると、意想外の過去の因縁が―。哀切をおびた山中節の世界から連続殺人を解き明かす鶴見弁護士の活躍!書き下ろしミステリー。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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北区の太
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うまい
この作者の本は、「決断」に続いて2冊目だが、読むたびにその“うまさ”を感じる。「決断」でもそうだったのだが、複数の事件が絡みあいながら収斂して行き、最後には隠された真実に辿り着く、この構成が実に見事。この作品でも18年前の轢き逃げ事件、13年前の殺人事件、そして現在の殺人事件の3つの事件が相互に関係しながら、最後はある事実に行き着く。“うまい”とうならざるを得ない。かなり追い詰められた主人公の弁護士が、半沢直樹ばりにピンチをひっくり返すさまは痛快。恋愛小説的な味付けもされており、一気に読み終えること必至。
石出は殺人の罪を償い出所。だが、石出の部屋で女性が刺殺され再び逮捕される。鶴見弁護士は否認する彼の無実を信じて調査を開始。真相究明に挑む鶴見弁護士の活躍! 社会派ミステリ。(解説/小梛治宣)