- 戦時日本の大学と宗教
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シリーズ大学と宗教 大正大学綜合佛教研究所叢書 第31巻 2
- 価格
- 3,850円(本体3,500円+税)
- 発行年月
- 2017年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784831855466
[BOOKデータベースより]
宗教系大学は、戦時下において、いかなる変質を迫られたのか。強制動員と自主参加、相反する現象を総力戦体制から読み解く。戦時下を特殊な時代ではなく、近代の結実点として論じた注目の論文集。
第1章 総力戦体制下における教育・学問・宗教
第2章 大学における日本主義―日本近代化における歴史哲学試論
第3章 戦時下の上智大学―カトリック系大学はいかに「日本精神」と取り組んだか
第4章 近代における日蓮宗の僧侶養成と大学教育
第5章 戦前期の神道系大学における神職養成
第6章 立教大学と聖公会神学院の二重学籍制度
第7章 敗戦前キリスト教系大学における教育組織・カリキュラムの変容について―高等学校高等科教員無試験検定指定をめぐって
第8章 「社会」と対峙する仏教学―戦時下における大正大学を中心に
第9章 戦前戦中期における宗教系大学の慰霊・追悼―大正大学を事例として
第10章 戦時下の日本基督教団と神学校の統合
大学は国家のためにこそ存在する。それが当然視された時代に宗教系大学は国家といかに対峙したのか。その実態が明らかに。