[BOOKデータベースより]
ホロコースト加害者と被害者を和解させたのは、道徳上無欠の謝罪ではなく国益と償いの理性的競合だった。後世の歴史認識を形成した現実政治の実証的検証。
第1部 ドイツとイスラエルの“和解”(対イスラエル補償;国家的軍事支援)
第2部 ユダヤ人マイノリティ社会の復活(アファーマティブ・アクションの政治;刑事処罰とつくり出される社会規範)
第3部 記憶(犠牲者の記憶;加害者の想起;記憶のその先へ)
ホロコースト加害者と被害者を和解させたのは、道徳上無欠の謝罪ではなく、国益と償いの理性的競合だった。和解の実相に批判的かつ実証的に迫りつつ、記憶の継承から派生する新たな問題も示す。
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ヒトラー政権下ユダヤ人を大量虐殺したドイツとユダヤ人との和解を可能にしたのは、道徳的に無欠の謝罪ではなく、国益と補償の理性的競合だった。それが偽証や歴史修正主義を乗り越えさせ、ヘイトクライム、ヘイトスピーチへの態度を固め、戦犯訴追を徹底させた。このようなドイツ・ユダヤ関係の核心を本書は「リアルポリティクス」と位置づける。後世の歴史認識に輪郭を与えるのは現在の我々である。そのことを知らしめる、一書。