[BOOKデータベースより]
時は敗戦後の混乱期。清涼飲料の市場など、ないに等しいほど小さい日本では、コカ・コーラは日本人にとって、「おいしくない黒いジュース」としか映らなかった。しかしただ一人、鋭い先見力でその商品力、事業性、成長性、さらに雇用などの波及効果を見抜き、立ちはだかるいくつもの高い壁、圧力に挑み続けた男がいる。「日本におけるコカ・コーラ創業の父」と呼ばれる高梨仁三郎である。「怪物」ともいわれた高梨仁三郎が、ヒト、モノ、カネ、情報にどのように接してどう経営していたのか?ビジネスマン必読の一冊。
第1章 どん底でコカ・コーラビジネスをつかむ
第2章 経営破綻、四面楚歌を切り抜ける
第3章 挑戦と先見力で成功へと導く
第4章 どのように人と接するか
第5章 戦略家仁三郎の巧妙な作戦
第6章 「みんなで幸せになろう」の実現
絶対不可能と周囲に揶揄されても、既存勢力や政府の圧力に抗い、清涼飲料業界に革命を起こした「怪物」の生涯。関係者の貴重な証言で明かされる、稀代の企業家の経営とは。ビジネスマン必読の1冊。
「こんな黒い飲み物が、日本で飲まれるはずがない!」そう言われたコーラを、日本人を幸せにする経営を貫き5兆円市場にした男の実像を描くノンフィクション