[BOOKデータベースより]
父と弟の理央が暮らす家を出て母と二人で生活する亜澄は、駄菓子屋のおじさんから近所で評判の“幸運の猫”を預かることに。野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化賞大賞受賞作家による感動作!
[日販商品データベースより]小三の亜澄は母と二人暮らしをしている。亜澄が7才、弟の理央が5才のときに、両親が離婚して弟が父に引き取られたからだ。コンビニのパートで生計を立てる母とのぎりぎりの生活を、淡々と受け止めている亜澄だが、ふとしたときに弟の理央の声が聞こえてくるような気がしていた。ある日、亜澄は駄菓子屋のおじさんに呼び止められ、幸運を呼ぶと評判の看板猫のマルを4.5日預かって欲しいと言われる。
「子供のころに、言葉にできなかったたくさんの気持ちが、言葉になって、ここにある。」江國香織氏絶賛!
「なんというピュアな物語だろう。懐かしく哀しく、優しく温かい。眩しい成長のストーリーに激しく心を動かされた」三省堂書店 営業企画室 内田剛さん
「亜澄ちゃんの一生懸命さに泣きました」書泉ブックタワー 江連聡美さん
「母に”頑張れ”は酷かもしれないけれど、あえて言いたい。亜澄も毎日を精一杯頑張ってます。だからお母さんも負けないで!」長谷川書店 ネスパ茅ヶ崎店 永島幸世さん
「お母さん大好きと亜澄ちゃんが言えますように、ネコのマル頼んだよ!子どもも大人も読んで欲しい。私も読み直したい」増田書店 色部紀子さん
「厳しい現実を描いているにも拘わらず、爽やかな読後感」水嶋書房くずは駅モール店 和田章子さん
「口から出た願いはぐるっと自分へぶつかってくる。叶えるのは自分自身」MARUZENジュンク堂書店渋谷店 小林寛子さん
「大人が思うよりずっと不自由な状況でもがいているんですよね、子どもって」くまざわ書店取手店 柴田佳代子さん
「けっして優しいとは言い難い世界で生きる少女の素直な心に、私たちは胸を苦しくさせる」宮脇書店本店 藤村結香さん
「あの時こうしていたら、ということに立ち向かっていけるとき、前に進むことができるとマルは教えてくれます」ジュンク堂藤沢店 鈴木かがりさん
「マルはやっぱり“幸運を呼ぶ看板猫”だったんじゃないだろうか」ジュンク堂大宮高島屋店 中桐裕美さん
「子どもの世界って『広大で、無限だった』ことを思い出しました。」戸田書店 鍋倉仁さん
「私のゾゾはいつの間に居なくなったんだろう。」大垣書店ビブレ店 金本里美さん
「亜澄が一瞬一瞬を一生懸命生きている様子がとても切なく愛おしかった。」浅野書店 大宮和子さん
「何気ない存在が与えてくれる光と力。大人に読んで欲しいが、子ども時代にこの本に出会えることもまた幸せだ」大垣書店イオンモール京都店 辻香月さん
「駄菓子屋のおじさんの気持ちがマルを通して亜澄に伝わっていると感じました」丸善名古屋本店竹腰香里さん
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岩瀬成子という作家は知っていた。だが、心の中で敬遠する気持ちが働いてなかなか読めなかった。
読み始めてやはりというのか、落ち着かないざわざわした感じが心を占めてきた。
主人公の亜澄が母に一緒に死のうかと言われる書き出しからも覗える貧困家庭。一体この子はどうなってしまうのか?
大人は知っているのだろうか?子どもが実はとても大人を気遣って生きていることを。
大人は知っているのだろうか?子どもにも土足で踏み込まれたくない気持ちがあるということを。
大人は思い出すことがあるのだろうか?かつて自分が子どもだったということを。
読み終わった時、ケストナーの『飛ぶ教室』の書き出しを読み返していた。
次の日もう一度『マルの背中』を読み返してみた。そうして子どもの頃思っていたことを思い出した。大人になっても子どもの気持ちを忘れない大人になりたいと思っていたことを。
子どもにも子どもの悲しみがある。子どもにも子どもの心の世界がある。
読みながら私に問いkかけてきたのは、心の奥に住んでいる自分自身の子どもの心だったのかもしれない。
すごいなぁ、岩瀬成子。こういう作品書く人なんだと打ちのめされ、他の作品も読んでみたくなった。(はなびやさん 50代・愛知県 男の子15歳)
【情報提供・絵本ナビ】