[BOOKデータベースより]
したたかで賢いシンデレラ、近親姦の匂いがする白雪姫、メタファーを読み解くと、謎めいた行動の真意が判明し、従来の通説を覆す解釈が浮上。日本に導入される過程で加えられた改変も分析し、新たな解釈を提示する。
第1部 固定観念を覆す解釈―ジェンダー社会学的視点から(「白雪姫」;「いばら姫」;「赤ずきん」;「灰かぶり」(シンデレラ);グリム童話における7の数字―不運な7の出現を巡って;『グリム童話集』における父親像と母親像;『ドイツ伝説集』における父親像と母親像)
第2部 グリム童話の日本への導入について(明治期における『グリム童話』の翻訳と受容―初期の英語訳からの重訳を中心に;『ROMAJI ZASSI』に邦訳されたグリム童話について―日本初のグリム童話邦訳をローマ字で訳出した訳者について;改変された日本の「白雪姫」―明治期から現代まで)
第3部 初稿、初版と決定版の邦訳(「白雪姫」;「いばら姫」;「赤ずきん」;「灰かぶり」(シンデレラ))
もとは口承であったグリム童話は、19世紀の初稿以降、時代の価値観に沿って書き換えられてきた。また日本に翻訳紹介される過程でも、新たな価値観が加えられている。『シンデレラ』『白雪姫』『いばら姫』『赤ずきん』の初稿、初版、決定版の分析を通じて重層するメタファーを解読し、従来の通説を覆す解釈を提示する。
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物語はどのように書き換えられていったのか。西洋中世・近世・近代と重層するメタファーを解読、従来の通説を覆す解釈を提示する。