[BOOKデータベースより]
これから不思議な裁判が始まろうとしている。被告人は、オオカミを殺してしまった『三匹のこぶた』の末のこぶた。おばあさんの敵討ちのためにタヌキを殺そうとした『カチカチ山』のウサギ。そして、嫉妬をつのらせて美しい姫を毒殺しようとした『白雪姫』の王妃。昔話の登場人物たちを、現代の法律で裁く「昔話法廷」開廷!
第1章 『三匹のこぶた』裁判(証人 オオカミの母 検察側 主尋問;証人 オオカミの母 弁護側 反対尋問;証人 トン一郎 弁護側 主尋問 ほか)
第2章 『カチカチ山』裁判(証人 タヌキ 検察側 主尋問;証人 タヌキ 弁護士 反対尋問;証人 おじいさん 弁護側 主尋問 ほか)
第3章 『白雪姫』裁判(証人 白雪姫 検察側 主尋問;証人 白雪姫 弁護側 反対尋問;証人 狩人 検察側 主尋問 ほか)
王妃は有罪か無罪か?カチカチ山のウサギに執行猶予は?三匹のこぶたは殺人罪か正当防衛で無罪か? おなじみの昔話を現代の法廷で審議。あなたが裁判員ならどうする? 裁判員制度を考える話題のNHKEテレの番組を小説化。
裁判員制度を考える中高生向きの番組ながら、その意外性とシュールさが大人の間で話題となりSNSでも議論が飛び交った話題の番組を、小説で完全再現。番組は視聴者に考えてもらうという意図のため結審するところで終わるが、書籍にはその後の裁判員による評議のシーンを新たに追加しています。

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:3)
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あおひなレストラン
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目のつけどころが面白い
定型の昔話を法律の視点で見直すコンセプトが面白いし、子供に考えさせる良い機会になると思います。収録されているテーマ(昔話)が少ないので、続編に期待。
童話、昔話に登場する人物の罪を考える、ちょっとした頭の体操的な読み物です。
カチカチ山のうさぎ、白雪姫の王妃が被告席に立つのは理解できるのですが、三匹のこぶたの3番目のこぶたに殺意があったかなんて、想像したこともなかったので、視点の違いを楽しみました。
白雪姫については予想外の展開にエスカレートして、物語そのものの内容にまで踏み込んでしまいました。
その法廷も、判決までは書いていないので、その判断を予測しながら読み終えました。
少し意地悪なエンターテインメントですが、一面的思考で硬直化した人には、ちょっとした効果がありそうです。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】