[BOOKデータベースより]
岩手県遠野の人・佐々木喜善が故郷で見聞きした怪異の物語を、柳田国男が書きのこした名著『遠野物語』。京極夏彦による新たな語りと、未分化の闇をはらんだ絵が一体となり、初の本格絵本シリーズとして現代によみがえる!豊かな伝承にいろどられた山や川や里の、そこかしこにひそむ不思議な世界は、ときに妖しく、ときには謎と驚きに満ちて、百年の時をこえて、私たちの心をふるわせる。
[日販商品データベースより]柳田国男が書きのこした名著『遠野物語』が、初の本格絵本シリーズとして現代によみがえる。最も有名なストーリーのひとつである「河童」を、その土俗的な部分に焦点を当て子どもにもわかりやすく再話。
柳田国男さん原作の『遠野物語』を京極夏彦さんが絵本としてまとめたシリーズです。
実は原作の『遠野物語』って、学生の頃にサラーっと読んだだけなので、1つ1つ細かく覚えていなかったのですが、遠野の河童だけは身体が赤い。という事を(改めて)知り、その地域性に面白さを感じました。
見えそうで全身の姿が見えない“かっぱ”の描き方、すごくよかったです。
馬の後ろから見たときの、躍動感とかも見応えがありました。
この作品を読むと、妖怪という生き物の分類である“かっぱ”より、“人間たちの方が怖い生き物であると思えました。
遠野に伝わる“かっぱ”の話をオムニバス風に仕上げた絵本でした。文も少なく、絵で見せてくれます。
小学校高学年くらいからお薦めです。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子21歳、女の子16歳)
【情報提供・絵本ナビ】