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[BOOKデータベースより]
15・16世紀の日本。和歌・漢詩文を中心とする古典的教養が、文学の担い手の広がりと共に断片化して伝播していく。その動きは軍語りや御伽草子など新たな非古典的文学ジャンルの展開や外来思想の内在化と共に新たな知の形を創り出していった―最も広く享受されながらも“荒唐無稽”として等閑視されてきた仮名本『曾我物語』に正面から向き合い、その背景にある知の基盤を考察、室町における新たな教養のあり方を明らかにする。
序論 室町の知
[日販商品データベースより]第1部 曾我物語をめぐる文化圏(仮名本『曾我物語』をどう読むか―流布系本文と連想機能;仮名本『曾我物語』をとりまくもの―連歌・注釈・お伽草子;物語を動かす類型―観音利生譚の一形態と仮名本『曽我物語』巻三をめぐって;楊貴妃の双六―幸若「和田酒盛」の世界)
第2部 太刀伝承をめぐる文化圏(仮名本『曾我物語』の五郎像と源義経―斬り合う太刀の象徴するもの;「剣巻」の成立背景―熱田系神話の再検討と刀剣伝書の世界;「剣巻」の創作態度―宇治の橋姫をめぐって)
第3部 和漢の知(土蜘蛛説話の形成と漢籍;熱田の楊貴妃伝説―仮名本『曾我物語』巻二「玄宗皇帝の事」を端緒として;韓憑故事の受容と変容;林逋の詩と梅の歌―室町幕府の詠梅歌の変化と宋詩)
第4部 言語表象と知的基盤(諸仏念衆生、衆生不念仏―中世「擬」仏教語の一側面;「ぼろ家」の定型句―「松の柱」のある景色;「くだものいそぎ」とは何か;「とけそはる」小考)
15・16世紀の日本で最も広く享受されながらも“荒唐無稽”として等閑視されてきた仮名本『曾我物語』に正面から向き合い、その背景にある知の基盤を考察。室町における新たな教養のあり方を明らかにする。