- 決定の本質 2 第2版
-
キューバ・ミサイル危機の分析
Nikkei BP classics
Essence of decision.2nd ed.日経BP 日経BPマーケティング
グレアム・T.アリソン フィリップ・D.ゼリコウ 漆嶋稔- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2016年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784822251291
[BOOKデータベースより]
政治指導者ケネディとフルシチョフは何をもとに判断し、どう決断したのか?「合理的アクター」「組織行動」「政府内政治」の3モデルによる分析が導いた結論とは?
第4章 キューバ・ミサイル危機―第二モデルによる分析(キューバにおけるソ連ミサイル配備;アメリカのキューバ封鎖;ソ連ミサイルのキューバ撤去)
第5章 第三モデル―政府内政治(政府内政治の解説;集団過程が選択と行動に及ぼす影響;政府内政治のパラダイム)
第6章 キューバ・ミサイル危機―第三モデルによる分析(アメリカによる海上封鎖;ソ連によるキューバからのミサイル撤去)
第7章 結論(要約―解釈の相違;要約―答えが異なるのか、問いが異なるのか;今後の展開)
人類が核戦争の瀬戸際まで追い込まれた、1962年10月のキューバ危機。13日間にわたるその危機の過程を画期的な手法で分析した、国際関係論・外交戦略論の名著。新資料によって大幅に改訂した第2版。
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「アート派(歴史家)とサイエンス派(理論家)とからなる外交政策の研究者全体に向けて本書は書かれていると著者たち自身が、序論で触れているように、初版の著者であるアリソンが同僚の歴史家のゼリコウを共著者に選んだのは、アート派とサイエンス派の両者の要求に応えたいという思惑からである。これは甚だ野心的な試みであって、両立は難しい。下手をすれば、虻蜂取らずになる怖れがある。本書に対する批評を何人かの研究者から聞いたことがあるが、その批評も、この両派のいずれかの立場からのものである。読者は、自分の好みに従って、例えば三つのモデルを扱った第1、3、5章は必要な限りで読み、キューバ危機を扱った第2、4、6章に集中するのも良い。」(渡邉昭夫東京大学・青山学院大学名誉教授の解説から)
第U巻は、第4章「キューバミサイル危機ーー第二モデル(組織行動)による分析」から第7章「結論」までを収録。政治指導者ケネディとフルシチョフ、彼らを取り巻くホワイトハウスの国家安全保障会議執行委員会(エクスコム)とソ連最高幹部会、そして米ソ間の緊迫した駆け引きを舞台裏から克明に解明していく。