- 1980年代
-
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2016年02月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784309624891
[BOOKデータベースより]
なにかと話題にのぼる1980年代。バブル経済、広告とコピー、マニュアル文化、サブカルチャー、ニューアカと現代思想、新自由主義のはじまり…さまざまに性格づけされうるが、いったいどんな時代だったのか―政治学者、社会学者から、作家、文芸評論家、フリーライターまで、分野の異なる書き手たちが、「戦後」の転換点であり、「いま」の源流でもあるあの時代を、鼎談・論考・コラムを組み合わせながら、多角的に問い直す。
1(鼎談 カタログ・サヨク・見栄講座;国際情勢 アジアの中の八〇年代、世界の中の八〇年代;政治 対米従属第二世代としての中曽根政権;社会意識 あやふやな「総中流」とゆるぎない近代のベクトル;社会運動 反・核兵器から反・原発へ―「私たち」による「かっこいい」運動)
2(鼎談 ニューアカ・オタク・ヤンキー;思想・批評 八〇年代日本の思想地図―外部と党派性、あるいは最後の教養主義;教育と学校 個性化教育のアイロニー―八〇年代教育改革の意図せざる結果)
3(鼎談 地方・フェイク・へるめす;日本脱出1 「女の時代」とOL留学;日本脱出2 生きられない飛行機―私はなぜ韓国に行ったか;都市と景観 なめらかで均質な空間が顕在化し始めた時代;広告と消費 誰もが広告を語る社会―天野祐吉と初期『広告批評』の居場所)
4(鼎談 文学・カタカナ・資本主義)
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★プロ書店員レビュー★
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80年代の歴史的意義を問う。
80年代は「戦後」あるいは「近代」の終わりの始まりだった。終わりゆく時代は未だ色濃く、それゆえに新しい時代の躍動が際立った。本書は、あの時代の歴史的意義を問う視座に立ち、80年代の思想、文化、政治、社会を幅広く多角的に描き出す論集だ。懐かしい固有名詞が並び、多彩な執筆陣それぞれの80年代が連なって、読者の記憶を呼び起こす。それだけで十分に楽しい読み物だが、編者にはおそらく「戦後(近代)」を破壊しようと企てる現在の政権に対抗して、別のしかたで、ポスト戦後を構想する意図があり、ただの昔話では終わらない。その迫力が本書の最大の魅力だろう。大澤真幸、斎藤環、平野啓一郎、高橋源一郎それぞれと編者2名による4つの鼎談が、基調を示す。また、大澤聡「八〇年代日本の思想地図」がおもしろい。若い世代には巻末の「1980年代ブックガイド」が役に立つ。
レビュアー:野上由人 / リブロ / 男性 / 40代
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戦後の転換点にして〈いま〉の源流でもある80年代。それはどんな時代だったか。鼎談・論考・コラムを組み合わせ多角的に問い直す。