[BOOKデータベースより]
インフォグラフィックスの形成とその潮流を豊富な資料とともに解説。データヴィジュアライゼーションのあり方を考える基本の一冊。
第1章 都市交通図―モダニズムの美学
第2章 図解と統計―啓蒙の時代の情報図
第3章 視覚言語―20世紀の冒険(1)
第4章 可視化と物語化―20世紀の冒険(2)
第5章 関係図―比喩から抽象へ
第6章 コードのかたち―大量情報の時代
終章 情報と図解の近代史
膨大なデータが行き交う現代において情報を視覚化して理解を促すインフォグラフィックはその重要性を増しつつあります。
本書はインフォグラフィックの歴史をマップ,統計,図解,関係,コードといった観点から探求し,インフォグラフィックを本質的に理解する視点を提示するとともに,今後の視覚情報のあり方を考える機会を提供します。
図版資料も満載。
インフォグラフィックの歴史や基礎的な知識を学ぶ一冊としてデザイナー,編集者,プログラマなど情報の視覚化にかかわる人すべてにおすすめします。
* * *
情報を視覚的に表現したものを総称してインフォグラフィックといいます。
人類は古代より情報を図や記号によって視覚化してきました。
とくにルネサンス以降の印刷技術の発展や産業革命以降のマスコミュニケーションの発達はインフォグラフィックの発展に大きな影響をあたえ,ダイアグラム、チャート、ピクトグラムといった近代的手法の確立を後押ししました。
こうしてインフォグラフィックスは交通、地図、ニュース、マニュアル,教育をはじめ,社会のあらゆる場面で活用されるようになっています。
そして21世紀,コンピュータの普及やネットワーク化によって私たちをとりまく情報量が飛躍的に増加しました。
人間の認識能力を超えた膨大な量のデータと人間の理解をとりもつインターフェイスととしてインフォグラフィックがその重要性を増すとともに,動的なデータ表現によってその表現方法も大きく革新されつつあります。
いまやインフォグラフィックの制作,運用,理解のためには表面的な処理方法の問題をこえて,情報と表現の関係を本質的に捉える必要があります。
そこで本書ではインフォグラフィックをマップ,統計,図解,関係,コードといったアプローチ別に考察し,インフォグラフィックにかんする基本的な考え方を提示します。
また,インフォグラフィックの形成史のなかで,データ視覚表現の「変化ドライブ(変化の要因)」を探り、今後の視覚情報のあり方を考える機会を提供します。
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複雑な情報を視覚化し理解を促すためのインフォグラフィックが、いま大きな注目を集めている。
黎明期から現代にいたるインフォグラフィックの発展史を豊富な図版とともに辿り、その視点や方法論を丁寧に読み解く。
インフォグラフィックを知るための最初の一冊。
情報を視覚化する手法は人類の歴史とともに発達し、18世紀から20世紀半ばにかけて、現在わたしたちが用いるダイアグラム、チャート、ピクトグラムといった近代的なシステムの基礎が確立した。
今日の情報ネットワーク化社会の到来はインフォグラフィックの需要をますます高めることになった。コンピュータの処理能力向上や表示機器の高精細化によって、その表現手法はさらに革新され洗練を遂げつつある。
だが、その表現や方法の本質を理解するためには、その基礎がどのような理念や原理に基づいて形成されてきたのか知る必要がある。
本書はインフォグラフィックの歴史や現代の最新動向まで、その原理や思考を概説。
インフォグラフィックスの制作、運用、読解のための基礎知識や今後の指針を提供する。