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[BOOKデータベースより]
第一部では、助動詞「けり」の「枠づけ」機能について、各作品の差異なども含めて実態を調査。「けり」が文章構成において果す役割を明らかにし、鎌倉期における当時の口頭語を反映した語法や終局部の表現の多様化等、新たな傾向について言及する。第二部では、接続語や複合動詞などの語彙によって和漢混淆文の生成の問題を論じ、宣命書きが漢字片仮名交じり文に繋がる過渡期の姿も指摘。また文学的な観点として「語り手」の概念も踏まえ、従来の研究においてなおざりにされがちな点についても論究する。
第1部 「けり」のテクスト機能をめぐる論(今昔物語集の「けり」のテクスト機能―冒頭段落における文体的変異について;今昔物語集の「けり」のテクスト機能―終結機能を中心に;今昔物語集の「にけり」―テクスト機能の諸相;宇治拾遺物語の「けり」のテクスト機能―今昔物語集・古事談との比較;古本説話集の「けり」のテクスト機能―「にけり」「係り結び」の終結機能;発心集の「けり」のテクスト機能―係り結びの使い分け;沙石集の「けり」のテクスト機能―枠づけ表現の多様化)
[日販商品データベースより]第2部 説話の文章・文体・表記に関する論(今昔物語集の接続語―「而ル間」「其ノ時ニ」を中心に;今昔物語集の複合動詞―和漢混淆文の特徴語として;今昔物語集の「カナシブ」「アハレブ」―仏教的感動をあらわす一用法;物語テキストの視点と文末表現;今昔物語集の視点と文末形式―巻一六を例として;宇治拾遺物語の文章構造―話末評語を手がかりに;宇治拾遺物語の語彙と文体―古事談との比較を通して;打聞集の表記と単語意識―宣命書きの例外表記を中心に;法華百座聞書抄の宣命書きについて)
院政鎌倉期の説話集を対象に、文法研究の知見を文章研究に展開させる新たな視点をひらく。説話中の助動詞「けり」や係り結びを文章史的な観点から追及。文章構造・語彙・宣命書きも分析、和漢混淆文の特徴を解明。