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かつて1964年に東京五輪が開催されたのを機に、日本の高度経済成長は加速した。それから半世紀以上がすぎた現在、再び東京五輪・パラリンピックが開催される2020年に向けて、安倍政権は盛り上がりを見せようとしている。しかし、それは偽り、もっと言えばハリボテにすぎない。来る2020年はバラ色の未来ではない。むしろ「2020年問題」とも言うべき問題が山積している。本書ではさまざまな局面における「2020年問題」を解き明かし、そのときに備える心構えや術もお伝えしていきたい。
序章 「アベノミクス第2幕」が意味するもの
第1章 「下流化」していく中流層
第2章 下流が染みつく若者と消えゆく中流ビジネス
第3章 「昔」と「今」を隔てたバブル崩壊前後
第4章 「二極化」を助長する政策
第5章 「一億総活躍社会」とは何なのか?
第6章 こぼれ落ちる中流層を脅かす海外の消費者
第7章 この国で「幸せ」になるために
来る2020年はバラ色の未来ではない。むしろ「2020年問題」とも言うべき問題が山積している。本書では、様々な局面における「2020年問題」を解き明かし、その時に備える心構えや術も伝える。
























「一億総活躍社会」とは、主婦、老人、障害者を的にした「一億総動員社会」でしかない。そして、すべての国民がいつの間にか「下流」になっていたという「総下流社会」が目前に迫っていることを気鋭のジャーナリスト須田慎一郎が警笛を鳴らす。