[BOOKデータベースより]
モノが売れない、広告も効かない、ネット口コミの悪評は広がる。値引き競争では消耗していくばかり。そんな時代に、モノを売る企業が生き残るためのビジネスの知恵はラグジュアリーブランドに学べ!
Prologue スマートフォンとソーシャルメディアの組み合わせは最悪だ
1 なぜメルセデスはエンジン工場をネット公開したのか
2 デジタルネイティブ世代をのめりこませるには
3 ネット口コミの悪評とどう向き合っていくのか
4 人々がブランドに求めるのは「お買い得」か「信頼」か
5 ブランドが売るのは「モノ」ではない
6 「若者の車離れ」をあきらめないために
7 未来の消費者はリアル店舗に何を求めるのか
Epilogue ラグジュアリーブランディングとはお金持ちだけの話ではない
ソーシャルメディアの広まりにより、企業が広告で「売ろうとして売る」ことが難しくなった時代の「売る」技術はラグジュアリーブランドに学べ。最新事例満載でビジネスのヒントが見つかる1冊。

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小松雄也
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「企業の広告」よりも「他の消費者の口コミ」が信頼される時代に、売る側は何を考えるべきなのか
本書は副題にあるように「高級ブランドに学ぶ 安売りせずに売る秘密」を分かりやすく具体的に提示してくれます。ただ「モノ」を売るだけではなく、商品の背後にある「物語」をどのようにして消費者へ伝えて行くのか。メルセデス、バーバリー、シャネル、ルイ・ヴィトン、アウディ、レクサスといった高級ブランドでは、共感を生み出して行く「物語」の存在が、販売戦略の中で重要な位置を占めています。
『博報堂生活総合研究所による2010年のレポート「若者の消費特性と価値観」では、「値段が高くても、気に入っていれば買ってしまうほうだ」と答えた人の割合が、20代男女で52.2%とミドル層やシニア層よりも高い水準を示したことが明らかになっています。』(本書P56より引用 ) このように「自分の好きなブランドにはお金をかける」若者が増えて行く中で、企業側が取り組むべき課題は自明ではないでしょうか。
エピローグで「スマートフォンとソーシャルメディアの組み合わせは最悪だ」と書いている通り、現代は「売ろうとして売る」ことが非常に困難な時代となっています。「モノ」を売りたい企業にとっては最悪な状況です。このような時代の活路とは、いち早く変化に晒された高級ブランドの先駆者たちのノウハウにあるのではないでしょうか。
マーケティングを学び、実行して行くためには、本書の一読をオススメします。
ソーシャルメディアの広まりにより、企業が広告で「売ろうとして売る」ことが難しくなった時代の「売る」技術はラグジュアリーブランドに学べ! 最新事例満載でビジネスのヒントが見つかる一冊!