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[BOOKデータベースより]
「健さん」こと高倉健、藤純子そして鶴田浩二による東映任侠映画の映像言語表現は、井原西鶴の義理、近松浄瑠璃や長谷川伸の人情をこえる、憤怒と情愛の日本“情念”表出による文化遺産である。折口信夫による「ごろつき」の乱暴の美をポジティブに考えることなしに、侠客・じんぎの心意伝承論をふまえた任侠映画理解はありえない。ドゥールズ、ラカン、フーコーの哲学視座をもって、義理・人情の擬制概念を打破し、日本で、はじめて任侠映画の文化精髄を本格的に論じた映画文化論。なぜ高倉健は前科者を演じ続けたのか、なぜ藤純子は女侠客として生きたのか。「いき」を超える「いなせ」な健さん・藤の表象、そして悪が真実を語ること、その悪を諸肌脱いで叩き斬る「死へのシニフィアン」をもって、倫理の本質へと迫るとともに、男女の情愛の哀切の極限を描く任侠映画の深さに迫る。昭和残侠伝、50周年を記念しての刊行。
1部 待ってました!健さん!(昭和残侠伝の暗く煌めく世界;任侠映画の始まり:人生劇場と日本侠客伝と博徒;ごろつきと渡世の心意文化史:折口信夫と長谷川伸;日本侠客伝とマキノ雅弘の世界;網走番外地:道徳・倫理と侠客:「善/悪」の類型から派生するもの;闇に燦めく刃と唐獅子牡丹:健さんは、何を叩き斬ったのか!)
[日販商品データベースより]2部 緋牡丹博徒と藤純子の女侠客(姓は矢野、名は龍子、通り名を「緋牡丹のお竜」と発します!;恋女房と芸術と女渡世人;情愛の情念)
3部 任侠映画ブームの終焉地平(任侠映画の終息;その後の高倉健)
終章 「社会」を撃つ西部劇、「産業化」を斬る任侠映画
なぜ高倉健は前科者を演じ続けたのか…。ドゥールズ、ラカン、フーコーの哲学視座をもって、義理・人情の擬制概念を打破し、日本で、はじめて仁侠映画の文化精髄を本格的に論じた映画文化論。