- 望郷
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- 価格
- 693円(本体630円+税)
- 発行年月
- 2016年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167905231
[BOOKデータベースより]
暗い海に青く輝いた星のような光。母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他、島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、名手が万感の思いを込めて描く。
[日販商品データベースより]日本推理作家協会賞受賞! 心に刺さる連作短編集
都会から離れた島に生まれ、育った人々。
島を憎み、愛し、島を離れ、でも心は島にひきずられたまま――
日本推理作家協会賞受賞作を収録。
閉ざされた“世界”を舞台に、複雑な心模様を鮮やかに描く湊さんの連作短編(全六編)。
収録作「海の星」が日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞、選考委員の北村薫氏は、
「鮮やかな逆転がありながら、小説の効果のための意外性のため無理に組み立てられた物語ではない。筋の運びを支える魚料理などの扱いもいい。(中略)――ほとんど名人の技である」と絶賛。
自身も“島”で生きてきた湊さんが「自分にしか書けない物語を書いた」と言い切る会心作。島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみ…屈折した心が生む六つの事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。
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ゆうたろう
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白綱島
瀬戸内海に浮かぶ「白綱島」を舞台にした連作短編集。狭い島内の人間関係の閉塞感を描く緻密な視点が、著者の集大成ともいえる完成度だ。それぞれ独立した短編なのでひとつひとつの「事件」の規模は小さいけれども、濃密で読み応えのある本だった。地方に実家がある人は、必ずあるある!という点があると思う。陰険な地元コミュニティの怖さとか・・・。複雑な謎解きや、大量殺人などが描かれるようなミステリを望んでいる人にはおすすではない。人間ドラマを読みたい人にはとてもいいと思う。
日本推理作家協会賞受賞! 心に刺さる連作短編集
島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみ…屈折した心が生む六つの事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。