- 経済的徴兵制
-
- 価格
- 836円(本体760円+税)
- 発行年月
- 2015年11月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784087208115
[BOOKデータベースより]
安倍政権が強引な手法で安保関連法案を成立させ、集団的自衛権の行使に付随する「徴兵制」導入への不安が高まるなか、現憲法に反する強制的な兵役制度ではなく、グローバルに拡がる経済格差の余波を受けた貧しい若者たちを軍隊(自衛隊)に志願させる「志願制」、すなわち「経済的徴兵制」が水面下で進行している。本書では自衛隊における経済的徴兵の歴史と現状の詳説に加え、海外派遣に伴う本当のリスクを明らかにし、貧困にあえぐ若者がカネと引き換えに戦場に立たされる、この構造的な“悪制”の裏側に迫る。
序章 「経済的徴兵制」の構図
第1章 徴兵制から「経済的徴兵制」へ―アメリカ・ドイツの場合
第2章 自衛隊入隊と経済格差
第3章 自衛隊「リクルート」史
第4章 「学校を開拓せよ!」―募集困難時代への対応
第5章 戦地へ行くリスク―イラクの教訓
第6章 「戦死」に備える精神教育
第7章 「政・財・軍」の強固なスクラム
気鋭のジャーナリストが、自衛隊における経済的徴兵の歴史と現状、自衛隊員の海外派遣に伴う真のリスクを明らかにし、貧しい若者をカネと引き換えに戦場に送り込む構造的な“悪制”の裏側に迫る。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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★プロ書店員レビュー★
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安保問題を生活感覚にぐっと引き寄せる。
「集団的自衛権の次は徴兵制では」との声もあるが、多くの先進国で徴兵制は採用されていない。アメリカを含め、志願兵制度が一般的だ。しかし、無条件の自由意志によって入隊を希望する志願者に恵まれるわけではない。貧困層の若者が経済的理由から軍役を選ばざるをえない状況がある。これを「経済的徴兵制」という。本書は、外国の軍隊や自衛隊の隊員募集手法に注目し、兵役と階層の強い関連が、国や時代を超えて一般に遍在していることを明らかにする。著者は、志願兵制度の基本構造として「経済的徴兵制」が不可避だとして、それでも専守防衛の範囲を超えて自衛隊の「参戦」可能性を広げるべきかと問う。遠くの戦争にも何らかの「国益」があるとして、そのために貧困層の若者を「資源」として「消費」していいのかと問う。「公」の安保問題を「私」の生活感覚にぐっと引き寄せる接点がここにある。
レビュアー:野上由人 / リブロ / 男性 / 40代
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気鋭のジャーナリストが自衛隊における経済的徴兵の歴史と現状、自衛隊員の海外派遣に伴う真のリスクを明らかにし、貧しい若者をカネと引き換えに戦場に送り込むこの構造的な“悪制の裏側に迫る!