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[BOOKデータベースより]
D.H.ロレンスの文学作品への関心が今も世界で共有され続けているのは、彼が当時の世界に読み取った「病」の「診断」と、それに対して投げかけた「処方箋」とを世界の多くの読書人が現在も古びていないと考えているためである。本論集はロレンスという一英国作家に対する研究の世界的な多様化と共振した、21世紀初頭の日本におけるロレンス研究の最新の里程標であり、またその関心の多様な広がりこそが、ロレンス文学が後世に残した最大の遺産であることをも証明する一冊である。
1 自然・コスモス・異教(ロレンスとシンマクス―現代と古代の異教擁護者;D・H・ロレンスと植物学(生物学)の出会い;D・H・ロレンスの自然とコスモス―「もの」との対峙において)
[日販商品データベースより]2 無意識・政治文化(情動化/撹乱される有機体論―D・H・ロレンスの無意識と反心理学;功利主義の伝統と「英文学」のなかのロレンス―幸福はどのように表象されるか)
3 雑誌メディア(『白孔雀』における啓蒙、美学、そしてエリート主義―雑誌『ニュー・エイジ』との関連より;D・H・ロレンスとハーレム・ルネサンス;インダストリアル・アートとしての絵画―D・H・ロレンス「壁に掛けられた絵」、『建築評論』、英国モダンムーヴメント)
4 作品論―『息子と恋人』、「イギリス、私のイギリス」、「指貫」(『息子と恋人』の暗闇を読む―ショーペンハウアー、ニーチェ、ロレンス;「イギリス、私のイギリス」―蛇と鎌;指貫を葬り去ることはできるか―戦時ロマンスとD・H・ロレンスにおける愛国と反愛国の諸相)
5 裁判・教育・哲学・翻訳(チャタレイ裁判の有罪判決とムヌース神学校への補助金問題―ヒックリン判定基準はどのようにして生まれたか;ロレンスの教育論―「人民の教育」の意味するもの;D・H・ロレンス思想と老荘思想における共通点―宇宙自然界に存在する一存在形式である人間;D・H・ロレンス著、新美南吉訳「すみませんが切符を」について―新美のロレンス受容とその翻訳)
いまだ新たに読み替えられ続けるロレンス文学世界について最先端の読解を、国内の専門家15名の論考によって明らかにする画期的論文集。「自然・コスモス・異教」「無意識・政治文化」など5部で構成。