- フロイトとアンナ・O
-
最初の精神分析は失敗したのか
Sigmund Freud and the history of Anna O.- 価格
- 6,050円(本体5,500円+税)
- 発行年月
- 2015年10月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784622079385
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[BOOKデータベースより]
『ヒステリー研究』において提示された症例アンナ・Oの治療は本当に失敗だったのか?数々の治療記録、関係者の書簡など膨大な資料を検証し、精神分析学の礎となった症例の真実を解き明かす。
緒論 アンナ・O症例の来歴
[日販商品データベースより]第1部 症例の展開(一八八二年の症例報告;その後の証言;症例研究の出版;フロイトの説明―再構成;防衛と性愛;転移とファウスト的命題)
第2部 伝説の生成(伝説の誕生―アーネスト・ジョーンズ;伝説の発展―アンリ・エランベルジェ;伝説の成熟―諸説の派生)
「治療中断の一年後、ブロイアーはフロイトに、彼女はすっかり錯乱している、彼女は死んだほうがよいのではないか、そうすれば苦しみから解放されるのにとさえ思う、と打ち明けた」
ヨーゼフ・ブロイアーとジークムント・フロイトの『ヒステリー研究』(1895)において提示された「症例アンナ・O」。この症例は、のちにアーネスト・ジョーンズによって書かれたフロイトの伝記が発表されて以来、「『ヒステリー研究』の記述にあるような輝かしい成功ではなく、治療は失敗だった」と見なされるようになった。
ジョーンズによれば、アンナはブロイアーによる治療ののち、重篤なモルヒネ依存に苦しみ、毎日幻覚状態に陥っていたという。そしてこの事実は後年、治療後のアンナの足取りを追った医学史家アンリ・エランベルジェの研究によって追認されることとなるのである。
はたして、症例アンナ・Oの治療は本当に失敗だったのか? 本書は、『ヒステリー研究』の治療記録、アンナの入院先の医師による記録、関係者の書簡、追跡研究などの膨大な資料を掘りおこし、その治療結果の真実に迫るものである。精神分析学の始まりとなった症例の謎が、いま解き明かされる。