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- トレルチにおける歴史と共同体
-
知泉書館
小柳敦史
- 価格
- 5,060円(本体4,600円+税)
- 発行年月
- 2015年09月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784862852182

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[BOOKデータベースより]
トレルチ(1865‐1923)は26歳でゲッティンゲンにて教授資格を取得以来、時代を代表する神学者、歴史家としてキリスト教神学、宗教哲学、歴史哲学、宗教社会学など多領域にわたり多くの業績を残した。本書は世紀転換期から1910年代前半のドイツ・プロテスタンティズムの状況とそこでのトレルチの位置づけ、さらに第一次世界大戦の勃発と敗戦、ドイツ帝国の終焉とヴァイマール共和国の成立という波乱の時代の中で格闘する彼の思索と時代診断に関わる「歴史的思考」の意味を中心に考察する。トレルチ思想の全体像を一貫した新たな視点から探究した意欲的な試みである。
第1部 歴史に開かれた本質探究を目指して―トレルチ思想の体系と展開(人格性を救うために―世紀転換期のドイツ・プロテスタンティズム;「倫理学の根本問題」とトレルチの思想体系;トレルチの思想展開における「本質」概念の意味 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 第一次世界大戦とエルンスト・トレルチ(リベラル・ナショナリストとしてのトレルチ;「学問における革命」に対する期待と懸念;第一次大戦と新たな神学の動向―キリスト教思想における前衛と後衛)
第3部 未来へと向かうための歴史的思考(保守革命とトレルチ;コンサヴァティヴとリベラル;未来へと向かうための歴史的思考―トレルチの「構成」の理念)
トレルチ(1865-1923)は26歳でゲッティンゲンにて教授資格を取得以来,時代を代表する神学者,歴史家としてキリスト教神学,宗教哲学,歴史哲学,宗教社会学など多領域にわたり多くの業績を残した。
本書は世紀転換期から1910年代前半のドイツ・プロテスタンティズムの状況とそこでのトレルチの位置づけ,さらに第一次世界大戦の勃発と敗戦,ドイツ帝国の終焉とヴァイマール共和国の成立という波乱の時代の中で格闘する彼の思索と時代診断に関わる「歴史的思考」の意味を中心に考察する。
彼は「歴史的に物事を考える」ことを重視し,「歴史的思考」の探求こそが望ましい共同体を形成する基盤であり,危機に瀕している人格性を救出し,規範的価値を獲得する手段であることを明らかにした。
トレルチは弁証法神学が盛んな中で「挫折した神学者」として正当に評価されてこなかったが,1981年のエルンスト・トレルチ協会の設立を機に「トレルチ・ルネサンス」とも呼ばれる再評価がなされ,膨大な実証的・主題的研究が展開した。しかし全体にわたる考察は乏しく,本書はトレルチ思想の全体像を一貫した新たな視点から探究した意欲的な試みである。