- 昼田とハッコウ 上
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- 価格
- 726円(本体660円+税)
- 発行年月
- 2015年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062931977
[BOOKデータベースより]
幸福寺の小さな本屋さん「アロワナ書店」。三代目のハッコウは店長とは名ばかりで店内をぶらぶらするばかり、ともに育ったいとこの昼田はIT企業に勤めていた。しかし正月早々大事件が起き、書店は存続の危機に。昼田とハッコウは、二人でゆっくり立ち上がる。自分と世界のつながりを考える、著者渾身の長編。
[日販商品データベースより]幸福寺の小さな本屋さん「アロワナ書店」。三代目のハッコウは店長とは名ばかりで店内をぶらぶらするばかり、ともに育ったいとこの昼田はIT企業に勤めていた。しかし正月早々大事件が起き、書店は存続の危機に。昼田とハッコウは、二人でゆっくり立ち上がる。自分と世界のつながりを考える、著者渾身の長編。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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★プロ書店員レビュー★
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社会のあり方を定義するように進む物語。
昼田くんとハッコウくんは、東京のある街の本屋さんで働く二人組。でも山崎ナオコーラ作品なので「この世は二人組ではできあがらない」!人と人との関係、つまり社会のあり方を、ひとつひとつ丁寧に定義していくように慎重に言葉が選ばれて、物語は進みます。書店の実務に詳しく「お仕事小説」のようにも読めますし、家族経営の商店を舞台にした「家族小説」のようにも読めますが、仕事や結婚や子育てなどの意味を言葉によって確認しながら、徐々に「この世界」が構築されていく「哲学(価値観)小説」としても読み応えのある作品です。そしてその問題提起は、「社会派」でもあります。
レビュアー:野上由人 / リブロ / 男性 / 40代
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東京郊外の幸福寺にあるアロワナ書店は、小さいけれど骨のある「町の本屋さん」だ。店の奥には大きなアロワナが棲んでいる。両親を亡くした昼田は、跡取り息子のハッコウはじめ4兄弟と、家族のように育った。大学を出て、六本木で働きはじめた昼田。店の奥にこもり、何を考えているのかわからないハッコウ。そんなふたりと小さな店は、大黒柱の急逝で少しずつ変わり始める。