- 告発の正義
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- 価格
- 858円(本体780円+税)
- 発行年月
- 2015年09月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784480068477
[BOOKデータベースより]
告発によって企業不祥事や談合が発覚、または政治汚職や脱税などが明らかにされ、捜査がはじまることが増えてきた。告発をしやすくするための法的・制度的な環境も整備されつつある。けれど起訴するかしないかの判断は、従来、検察が独占するものだった。そのため「検察の正義」と「告発の正義」は、たびたび衝突・対立を繰り返してきたし、現在でも相克は続いている。本書は、告発とは何であるかをさまざまな事件や法的観点から腑分け。その問題点から可能性まで、考えるべき論点を提示する。
第1章 「社会的事象としての告発」をめぐる構図(「告発」をめぐる状況変化と「ホイッスルブローワー」;雪印食品牛肉偽装事件におけるホイッスルブローワー ほか)
第2章 「法律上の告発」の諸相(刑事訴訟法における告発に関する規定;「告発の正義」と「検察の正義」 ほか)
第3章 「告発の正義」と「検察の正義」―対立の系譜(石油カルテル事件と検事総長の批判;「検察の正義」が公取委「告発の正義」に完全敗北 ほか)
第4章 激変する「告発の正義」と「検察の正義」の関係(小沢公判で表面化した検審起訴議決への誘導;「検察の正義」さえ覆そうとする画策 ほか)
第5章 美濃加茂市長事件における「告発の正義」(岐阜県美濃加茂市長の「事件」;現金授受を全面否認する市長に有力な裏付け ほか)
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公訴権を独占してきた「検察の正義」と不正や不祥事を捜査機関に申告する「告発の正義」との対立、激変する両者の関係を腑分け。問題点から可能性まで考察する。