[BOOKデータベースより]
なぜ女性の下層化と格差の再生産が進むのか。失業、無業、虐待、家庭内暴力、離婚…かつてはセイフティネットであった家庭が、若年女性を窮地に追い込んでいる現実。見えにくい「女性の貧困」問題を可視化しつつ、社会的支援策を検討する。
課題の設定―労働と家庭からの排除と貧困
第1部 労働と家庭からの排除の現状と課題(女性労働の家族依存モデルの限界;見えにくい女性の貧困―非正規問題とジェンダー;ままならない女性・身体―働くのが怖い、産むのが怖い、その内面へ)
第2部 貧困・下層化する女性(女性ホームレスの問題から―女性の貧困問題の構造;折り重なる困難から―若年女性のホームレス化と貧困)
第3部 支援の現場から(「よりそいホットライン」の活動を通じて―若年女性の「下層化」と性暴力被害;生活困窮状態の一〇代女性の現状と必要な包括支援―パーソナルサポートの現場から;横浜市男女共同参画センターの“ガールズ”支援―生きづらさ、そして希望をわかちあう「場づくり」)
労働市場と家庭からこぼれた若年女性が貧困に陥るケースが増えている。ジェンダー問題と関連させ女性の下層化を防ぐ方途を検討する。
従来、性別役割分業という社会通念が、主婦パートに代表される低賃金の非正規雇用の労働条件を規定してきた。近年は若年層で非正規雇用が急増し、ひとたび労働と家庭から排除されると、一気に貧困に陥ってしまう実態がある。本書は、見えにくい女性の貧困問題を可視化し、女性たちを支援する現場の報告も交えつつ社会的支援策を検討する。
従来、性別役割分業という社会通念が、主婦パートに代表される低賃金の非正規雇用の労働条件を規定してきた。近年は若年層で非正規雇用が急増し、ひとたび労働と家庭から排除されると、一気に貧困に陥ってしまう実態がある。本書は、見えにくい女性の貧困問題を可視化し、女性たちを支援する現場の報告も交えつつ社会的支援策を検討する。