[BOOKデータベースより]
現代日本文学を切り拓いた作家の最後の作品集。七十年間、誰にも話さずにきた不思議な話―。独り身のまま戦死した兄の友人をめぐる表題作など八十七歳で書かれた三作に、初めての詩三篇、日記を付す。
好き嫌い
歌の声
考えられないこと
詩 三篇
日記
若き戦死者への鎮魂の思いがこめられた現代日本文学の開拓者による最後の作品集。大阪大空襲で生家が焼けたことも知らず、終戦から半年後に復員してきた兄。混みあった電車のなかで、「君、結婚は?」と声をかけてきた兄の友人は、すでに戦死していた。誰にも言うなよと言って聞かされたその話を、語っておきたい――。若き戦没者たちを哀しむ表題作など八十七歳で書かれた三つの短篇に、詩三篇、日記を付す。
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独り身のまま死んでいった戦没者への鎮魂の思いをこめた表題作など87歳で書かれた短篇三作、初めての詩三篇を収めた最後の作品集。