[BOOKデータベースより]
ぞうもひとも、大切な命を守りたい。子ぞうのポロンは、大好きなお母さんといつもいっしょ。おとずれた突然の別れにポロンは―
[日販商品データベースより]ぞうの親子が森の奥へいくと、かつて森だったところは切り開かれ田んぼになっていた。稲を食べたお母さんは、田んぼを守ろうとする人間に銃でうたれ…。家族を守ろうとする心は、動物も人間も同じであることを描く。
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タイトルを見た時は、動物と人間の体の機能の違いの話なのかな?と思ったのですが・・・
ぞうが住む場所を失い、人里に出てくることで、人間社会に被害を及ぼすようになる・・・という内容でした。
でもそれは、ぞうが悪いのでしょうか?
人間が経済的に豊かになるために、木を切ったり、農地を開拓していくことを否定することは出来ません。
それは生きるために必要なことだと、誰もが分かっていることだからです。
けれどそのことで、野生の生き物達が住む場所を失い、食べるものがなくなっていくことにつながるというのも、考えていかなければなりません。
けれど、「考えていかなければならない」と考えられるのは、その時期を通過し、国がある程度成熟している状態でのことで、これから国を豊かにしていこうと努力しているところで、「木を切るな、農地を作るな」と止めるのは、経済的に豊かになろうとすることを禁止することに繋がりかねません。
とても難しい問題です。
けれど、それでも、人間社会を脅かすからと、ぞうを殺してしまうことは、やはりあまり良いことだとは言えないし、心苦しい気持ちになるのです。
この作品では、ラストに、大人達を止めることの出来ない、自分自身も生きるために何が必要なのかを分かっているからこそ、泣いて謝ることしか出来ない少女が登場します。
その涙はきっと読者の涙を代弁しているのではないでしょうか。
地球に生きるものとして、深く深く考えさせられました。(hime59153さん 40代・三重県 男の子8歳)
【情報提供・絵本ナビ】