- ライプニッツ
-
講談社選書メチエ 600
Leibniz.- 価格
- 1,870円(本体1,700円+税)
- 発行年月
- 2015年05月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784062586030
[BOOKデータベースより]
一七世紀中葉のドイツに生まれたライプニッツは、哲学、論理学、倫理学のみならず、歴史学、政治学、経済学から数学をはじめとする自然科学に至るまで、まさに知の全領域を横断した巨人である。その思想の全容を理解するのは、きわめて難しい。専門的な議論や影響史を割愛し、大切なことだけを、われわれの経験から実感できるように描くきわめて稀有な入門書。
第1章 ライプニッツを読む(ライプニッツ哲学の背景にあるもの;ライプニッツを読む難しさ;本書の使い方)
第2章 神と最善の可能的世界(知識の二つの原理;神の存在;神の本性;あらゆる可能的世界の中の最善のもの)
第3章 実体(初期近代哲学における実体概念;ライプニッツの実体論―単純性と単一性;宇宙に対する視点としての実体;相互作用と予定調和)
第4章 理性的精神(微小表象と意識のレベル;必然的真理と生得観念;知識;同一性と選択)
終章 ライプニッツの哲学、そして哲学者としてのライプニッツ
17世紀中葉のドイツに生まれたゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ(1646-1716年)は、哲学、論理学、倫理学のみならず、歴史学、政治学、経済学から、数学をはじめとする自然科学に至るまで、まさに知の全領域を横断した知の巨人である。ルネ・デカルト(1596-1650年)、バールーフ・デ・スピノザ(1632-77年)と並んで近代哲学の礎を築いたこの巨人が与えた影響は狭義の哲学のみならず、数学や文化交流にまで及ぶが、残念ながらライプニッツはみずからの思想を分かりやすい形では決して示さなかった。
ライプニッツが提示した概念はしばしば奇妙で抽象的である上、異なる見方を統合する傾向があるため、読者は常に困惑させられ、その思想の全容を理解するのは決して容易ではない。そこで、本書は専門的な議論や影響史についての記述を割愛し、大切なことだけを取り上げる。しかも、それをわれわれの経験から実感できるように描くことで、明快にして徹底的な内容をもちながら最良の手引きにもなる、という稀有な書物が実現されている。ライプニッツ思想の全領域をカバーし、要となる分野については重点的に検証しながら、形而上学、認識論、倫理学、政治思想の交わる領域を概観した末には、それらの基盤となる世界がモナドで構成されるという著名な説はわれわれ自身の生きることと深く結びつきながら理解されることになるだろう。
生きるための、生きることを理解するための哲学のリアルな姿がここにある。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 表象とアルシーヴの解釈学
-
価格:5,720円(本体5,200円+税)
【2012年08月発売】
- 眠れないほどおもしろい哲学の本
-
価格:891円(本体810円+税)
【2012年08月発売】
- ニーチェの哲学見るだけノート
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2022年04月発売】

























とはいえ、機会原因論のシステムが、本当に永続的な奇跡を含まないものであるかどうかを探ってみよう。ここでは含まないとされているが、それはこのシステムが、神が一般法則にしたがってのみ活動すると主張しているからである。私は神が一般法則にしたがって活動することに同意するが、しかし私の見方では、このことは奇跡を排除するには十分ではない。神が奇跡を始終起こしていたとしても、それらはやはり奇跡であろう――ただし、奇跡という語を「希少で驚くべきもの」という通常の意味にではなく、「被造物の力能を超えるもの」という哲学的な意味に理解するのである限り。
神が一般法則を創ったと言うだけでは十分ではない。なぜなら、神の定めに加えて、一般法則を運用する何らかの自然的なあり方というものもあるからである。すなわち、起こることは、必然的に、事物の神与の本性の点から説明されなければならないのである。自然法則とは、多くの人が考えるような、恣意的で根拠のないものではないのである。(WF205)【未チェック】