- ちっちゃなサリーはみていたよ
-
ひとりでもゆうきをだせたなら
The smallest girl the smallest grade.岩崎書店
ジャスティン・ロバーツ クリスチャン・ロビンソン 中井はるの- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2015年04月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784265850815
[BOOKデータベースより]
サリーはあるひ、こうていで、ともだちがいじめられているところをみかけ、こころをいためていました。そのときだれもいじめをとめようとしませんでした。ほんとうにそれでいいのかな?たったひとりでゆうきをだしたおんなのこのおはなし。
[日販商品データベースより]1年生で一番小さい女の子、サリー。友だちのいじめや、捨てられた物などを見て心を痛めるけど、まわりは無関心。本当にそれでいいのかな…。たったひとりで勇気を出した女の子の絵本。
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つめたい ことばは、こころを きゅんと ちいさくするよ。まるで ブルドーザーに ふみつぶされた はなみたい。誰かの悲しい顔は見たくないよ。誰かの悪口をいったり、いじわるな目で見たり。なのに、だれもかれもしらんぷり。本当にそれでいいのかな?クラスで一番ちっちゃくて、存在感のない女の子、サリー・マクビー。いじめたり、いじめられたりしないけどずっとずっとクラスのみんなを見ていた女の子です。クラスの中心から離れたところにいた彼女は、誰よりも冷静に現実を見つめて、みんながハッピーになるためにはどうしたらいいのだろうと考えていました。ある日、クラスの問題を解決するためにちっちゃなサリーが立ち上がります!勇気をふりしぼって。みんなが集まる給食の時間に。こわかっただろうと思います。不安だったろうと思います。でも、サリーだけじゃなかったんです。みんな同じ気持ちだったのです。今回が初めて、絵本の物語を作ったジャスティン・ロバーツさん。子どもたちのための音楽を作曲している、アメリカで活躍中のミュージシャンです。ロバーツさんは言います。大人は子どもがファンタジーの世界に住んでいると思い込んでいるけれど、実は誰よりも現実をシビアに見ていて、子どもなりに問題を解決しようとしているんだと。その代弁者でもある、絵本の中のちっちゃなヒロイン、サリーに命を吹き込んだのは、イラストレーターのクリスチャン・ロビンソンさん。シンプルで軽快な色使いの中に、決して可愛らしいだけではない、日々揺れる子どもたちの繊細な気持ちがよく表現されています。そして、『グレッグのダメ日記』(ポプラ社)でも翻訳を手がけている中井はるのさんの、子どもの気持ちを包み隠さずひろった的確な日本語が胸に刺さります。「わたしに さんせいするこは てをあげて!」一人でも感じていることを正直に言える勇気。そして同じことを感じていたらそれに素直に賛同できる勇気。いろいろな勇気を教えてくれる絵本です。
(絵本ナビ編集部 富田直美)
サリーは存在感がない子として描かれています。
無視されている訳ではないですよね。
サリーは目立たない子だけれど、引きこもっている訳ではありません。
外に、目が向いているからいろんなものが見えているのです。
そのサリーが「みんな仲良くしよう」と声をあげた時、まわりのみんなはどう思ったでしょう。
サリーが勇気を持って声を出したと言うことではなく、いきなり想定外のところから声が聞こえたような気がしたのではないでしょうか。
意識の中にある人間からの声には反応しやすいと思うのですが、そう考えるとこの絵本は不思議です。
いじめを知っていて、知らないふりをしていた人間たちが、サリーの声に共感する勇気は尊いと思うのですが。
ケビンのような子が「仲良くしよう」と言ったら、反応はどうだったのだろうかと考えました。
綺麗ごとに終わらせたくない絵本です。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】