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[BOOKデータベースより]
平安朝の文学作品に関する「婚姻」の問題は、今までも様々な観点から解明しようとされてきたが、今なおその議論は紛糾している。本書では、「文学作品を婚姻研究の史料とすべきではない」という考えのもと、歴史的実態を押さえつつもそこから一端切り離し、『源氏物語』の表現や文脈に即して、物語における婚姻の描かれ方を探っていく。そしてそれを手がかりに、その独自性や虚構の方法を考察し、新たな婚姻研究の方法を模索した。
平安朝の婚姻慣習―「妻」を表す用語から
第1部 婚姻研究史からの展望(婚姻居住形態と出自制;一夫多妻の内実;紫の上の妻の座)
第2部 婚姻居住形態から見る物語の論理(平安朝物語の婚姻居住形態―『源氏物語』の「据ゑ」をめぐって;「対」の女君―多妻の視座と「対の上」をめぐって;『源氏物語』東西の対)
第3部 一夫多妻制から見る物語の論理(宿木巻の婚姻と「ただ人」―身分の捉え直しをめぐって;女二の宮「降嫁」―今上帝の「婿取り」をめぐって;蛍宮と真木柱の婚姻―婿選びに際する発言をめぐって;「添臥」葵の上―初妻重視の思考をめぐって)
第4部 婚姻用語・慣習から見る物語の論理(髭黒召人の前景化―真木柱巻の方法をめぐって;平安時代の結婚忌月―東屋巻の「九月」をめぐって;平安朝物語における近親婚―『うつほ物語』『源氏物語』の方法をめぐって)
婚姻研究から見た平安朝文学史の再構築