- 新編子どもの図書館
-
石井桃子コレクション 3
岩波現代文庫 B254
- 価格
- 1,254円(本体1,140円+税)
- 発行年月
- 2015年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784006022549
[BOOKデータベースより]
一九五〇年代半ばに欧米の図書館事情を視察し、日本の遅れを痛感した著者は、自宅の一室で小さな図書室「かつら文庫」を開いた。どんな本を、どんな年齢の子どもにすすめたらいいのか、子どもはどんな本を喜び、また本の世界に親しむことでどんな変化をとげるのか。子ども文庫、児童図書館の活動に示唆を与え続けた実践記録。
1 「かつら文庫」の七年間(「かつら文庫」の発足まで;一年め(一九五八年) ほか)
2 子どもたちの記録(子どもの好奇心;いろいろな子どもたちの読書リスト)
3 子どもの本(子どもといっしょに本を読む;子どもの物語にたいせつなこと ほか)
4 子どもの図書館(公共図書館の役わり;アメリカの図書館の先達 ほか)
付記(農村の子どもと本を読む;このごろの「かつら文庫」―幼年期の子どもたち ほか)
一九五八年に自宅を開放して小さな図書室を開いた著者が、本を読む子どもたちのいきいきとした表情と喜びを描いた実践の記録。
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一九五八年に自宅を開放して小さな図書室を開いた著者が、本を読む子どもたちのいきいきとした表情と喜びを描いた実践の記録。
『新編 子どもの図書館』において、石井桃子さんは子どもたちとの交流を通じて本の力と可能性を探求しています。彼女は1950年代後半にアメリカとヨーロッパの児童書施設を視察し、日本の遅れを痛感した経験から、自宅を開放して「かつら文庫」という私設図書室を開設しました。この本は、その文庫設立から7年間の経過と成果をまとめたものであり、本の選定、子どもたちへのアプローチ方法、そして読書がもたらす子どもたちの変化に焦点を当てています。
石井桃子さんの考え方は、ただ単に本を提供することにとどまらず、子どもたちがどのようにして本に親しむかを重視し、絵から文字へ、そして抽象的な思考へと段階を踏んで理解を深めるプロセスを重要視しています。これにより、子どもたちが本を楽しみながら学び、豊かな想像力を育てることができるとしています。
また、この図書館プロジェクトは後に「東京子ども図書館」として財団法人に引き継がれ、石井さんの初志を基に、さらに多くの子どもたちへと読書の楽しみが広がっています。石井桃子さん自身の人生とキャリアも、編集者、翻訳者、そして児童文学作家として幅広く活動し、日本の児童文学の発展に大きく寄与したことが窺えます。
この本は、読書の重要性とともに、読むことの楽しみを子どもたちに伝えるためのヒントが詰まっており、親や教育者にとっても大いに参考になるでしょう。石井桃子さんの洞察に満ちたこの作品は、子どもたちの心に火をつけ、未来への知的好奇心を育てる一助となることでしょう。(マドレーヌさんさん 30代・兵庫県 男の子7歳)
【情報提供・絵本ナビ】