- 伝説の指揮者フェレンツ・フリッチャイ
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自伝・音楽論・讃辞・記録・写真
叢書・20世紀の芸術と文学
U¨ber Mozart und Bartok.〔etc.〕アルファベータブックス
フェレンツ・フリッチャイ フリードリヒ・ヘルツフェルト 野口剛夫- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2015年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784871983129
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[BOOKデータベースより]
音楽に魂を捧げた指揮者が書き遺した、「モーツァルトとバルトーク」論。他に、自伝的エッセイ、共演者・関係者による追悼文、生涯にわたる写真、演奏・録音記録を収録。
第1部 フェレンツ・フリッチャイの著述(私の幼少期と青年期;「そのような教えを喜ばない者は、人としてはふさわしくない」;私の道;モーツァルトとバルトーク)
[日販商品データベースより]第2部 フェレンツ・フリッチャイを偲んで(フリードリヒ・ヘルツフェルト編)(写真集;追悼文集(リヒャルト・フリッチャイ氏讃(ヤーノシュ・エンゲ);フェリ君の思い出(イムレ・パロ);歌劇“ダントンの死”の初演(ゴットフリート・フォン・アイネム);エピソード ちょっとした悪戯 ほか))
第3部 フィレンツェ・フリッチャイの資料(ディスコグラフィー;放送録音;演奏記録;年譜)
生誕100年・没後50年を経て、本邦初のフリッチャイの本。音楽に魂を捧げた指揮者。
フリッチャイのエッセイより
また、指揮者とはそもそもどうあるべきか、また将来私はどうあるべきかをよく考えてみた。指揮者とは独裁者でなくてはならないのだろうか? いや、決してそんなことはない! もし独裁者だったら、あまたの独裁者と同じ運命をたどることになる。百もの頭を持つ敵に打ち負かされてしまう。指揮者とは、その知識を音楽に翻訳でき、オーケストラの楽員たちと連帯感、仲間意識を築けてこそ存在しうるのだ。正反対な考えにも耳を傾け、彼らの先を行き、納得させ、味方につける。そのうえでこそオーケストラを意のままに操るだけでなく、協働による創造を成し遂げることができるのだ。指揮者は人々を自分のもとに統合するのではなく、オーケストラを真の友人として、作品へ導いていかねばならない…。
モーツァルトはこの世に生きた人々の中で、もっとも偉大な人の一人である。彼は、歌劇において言葉と演技は、音楽の優位の下に位置づけられなければならないと考えていて、歌劇を通じて、すべてを完全に表現することができた。