[BOOKデータベースより]
国際情勢が激変する今こそ読みたい―第6回山本七平賞、第51回毎日出版文化賞ダブル受賞の名著、待望の復刊!大国は、いかにして主役の座を降りるのか?
「パクス・ブリタニカ」の智恵(人類史における一つの奇跡;二百年の興隆、二百年の衰退 ほか)
エリザベスと「無敵艦隊」(三つの「山」と二つの「谷」;「低地」こそ「イングランドの外堀」 ほか)
英国を支えた異端の紳士たち(なおその堅持性を失わざる者;真の「紳士」ウィリアム・テンプル ほか)
帝国の殉教者ゴードン(慕わしくも高貴なるわが英雄;チャイニーズ・ゴードン ほか)
「自由貿易」の呪縛(追いつかれる覇権国;「田舎」をめざすイギリス人 ほか)
「ボーア戦争」の蹉跌(帝国を支えた指導階級;ヴィクトリア時代の終わり ほか)
アメリカの世紀へ(イギリスを出し抜いた「モンロー宣言」;パートマン首相の恐れ ほか)
改革論の季節(ゴルディアスの結び目;改革をめざす三つの「リベラル」 ほか)
悲しみの大戦(第一次大戦の刻印;ガリポリの悲劇―大英帝国の「ガダルカナル」 ほか)
ロレンスの反乱(立て直しのカギ―「石油」と「中東」;大いなるクリスマス・プレゼント ほか)
“バトル・オブ・ブリテン”、そしてフル・ストップへ(「最良のとき」が「最期のとき」;大戦がもたらした「ふっ切れた」気分 ほか)
旗の降りる日(「真実のとき」の到来;ニシンとじゃが芋すらない生活 ほか)
第6回山本七平賞、第51回毎日出版文化賞、ダブル受賞に輝く名著、待望の復刊!
本書は、「日の没するところなし」と謳われた大英帝国の、誕生から衰亡までの過程をつぶさに検証した長編歴史評論である。
ギボンの『ローマ帝国衰亡史』を挙げるまでもなく、歴史上、帝国が興隆し、衰亡の道をたどった過程を描いた歴史書は数限りない。その意味で、歴史とは「幾多の帝国の興隆と衰亡の歴史」といってもよいかもしれない。
覇権国は、何をきっかけに歴史の檜舞台に駆け上がるのか。危機はどのような形で忍び寄るのか。そして、大国はいかにして主役の座を下りるのか。大英帝国の興隆に寄与した3つの戦争と、衰退の節目となった3つの戦争に着目しつつ、多彩な人物描写も交えて、克明に描いていく。
大英帝国の栄光と苦難の歩みは、現代の世界を見通す上でも、きわめて有益な示唆を与えてくれる。国際情勢が激動する今こそ、ぜひとも読んでおきたい一冊である。
第1章 「パクス・ブリタニカ」の智恵
第2章 エリザベスと「無敵艦隊」
第3章 英国を支えた異端の紳士たち
第4章 帝国の殉教者ゴードン
第5章 「自由貿易」の呪縛
第6章 「ボーア戦争」の蹉跌
第7章 アメリカの世紀へ
第8章 改革論の季節
第9章 悲しみの大戦
第10章 ロレンスの反乱
第11章 “バトル・オブ・ブリテン”、そしてフル・ストップへ
第12章 旗の降りる日
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いかにして栄光の世界大国は主役の座を降りるに至ったのか?山本七平賞、毎日出版文化賞ダブル受賞の渾身の長編歴史評論。