[BOOKデータベースより]
「愛知方式」と呼ばれる特別養子縁組の方法がある。愛知県の児童相談所では、産みの親が育てることができない赤ちゃんを、特別養子縁組を前提とした里親委託によって、生まれてすぐから家庭の中で育てる取り組みを30年来続けてきた。「虐待死の中で最も多い、0歳0カ月0日の虐待死」「恒久的な家族の愛情を知らずに施設で育つ子どもたち」「里親や里子を苦しめ続ける反応性愛着障害という病」…。これらすべてをなくすために、公務員でありながら圧力に負けずに新生児の特別養子縁組を断行し続けた矢満田氏、そしてその方式を愛知県に定着させる役割を果たした萬屋氏の半生と取り組みを、二人の熱意の背景にも迫りながら紹介する。
プロローグ 涙から笑顔へ―赤ちゃん縁組のある風景
第1章 「特別養子縁組」とは何か?
第2章 なぜ私は「赤ちゃん縁組」を始めたのか
第3章 反応性愛着障害―子どもが必死に訴える姿
第4章 「愛知方式」とは―子どものための縁組
第5章 「赤ちゃん縁組」との出会い
第6章 「赤ちゃん縁組」を広げるために
産みの親が育てられない新生児を家庭につなぐ「赤ちゃん縁組」。生後0日の虐待死や施設養育による愛着障害を防ぐため、30年前に愛知県の一職員が始めた注目の取り組みを紹介する。
























今注目されている「愛知方式」と呼ばれる特別養子縁組の、前例なき取り組みを紹介し、日本の社会的養護の在り方を提言する。